サラ文・展望台(2013年12月)

   

  サラリーマンは気楽な家業とうたわれて久しいが、我がサラ文の現役サラリーマンは激減している、気楽に勤めて余暇を楽しめる時代ではないようだ、時代が進めば必然的に余暇も生まれ収入も増え、暮らしが豊かになるものと信じていたが、今や逆行している、ブラック企業、ルールを守らない政治屋が何本も毒矢を放っている、少ない年金だけが頼りの我等の最後の砦も崩れはじめてきた、悪政が続くとき最初に悪影響を受けるのが、我等庶民の楽しみだそうだが、文化芸術などと言っていられなくなりそうだ、 弱肉強食とはいえ食われるのは嫌だ、IT化グローバル化されている生活の中で必死に?自然流(ジネンリュウ)尺八を追い求め、文明閉化でも唱えていれば食いつく奴も居るまい、幹事会で還暦からの生き方が話題になったが、会員諸氏の意見を一人一人聞きたい、
  私は厄年も過ぎた頃尺八を始め、これを生涯の柱にしている、尺八は不完全楽器の代表の様なもので、制作も演奏も簡単でないのがよい、いずれの趣味も仕事も、特にスポ−ツなどは若いころから取りくまなければ身につかない、しかしサラ文諸氏の趣味、研究 などなどはその人の生きてきた年数を基礎に応用すれば怖いもの知らずでいけるでしょうね、本人が遣りたいことはしかり、未だ自分に何が合うのか出来るのか気がつかないでいる人もいるのでしょうけれど、私は還暦が過ぎたら、いい加減に生きよう!と決めていました、もともといい加減な人生でしたからそのままですが、これもよいものです、しかし自分で選んだ道であれば納得がゆきますが、年金のように国の制度を改悪されては、古希を迎えた今、他の収入や蓄えもなく、ただただ腹立たしい!売れるような尺八を作って売るか‥皆さん買って!竹を毎日覗いています、 ・・展望!
                

                                                                                                                                                     阿部 敏行

 

注:サラ文通信(2013年12月号)から次の点で文章を変えています、
「文明開化」の箇所を「文明閉化」としました、