サラ文・展望台(2014年4月)

   

   フランスで日本風のランチボックス(弁当箱)が人気だという。これも日本の文化であり、世界遺産に登録された和食の一つとして喜ばしい。それはそれとして、ふと思ったのだが、この弁当という言葉はどういう意味?…で、ざっと調べてみたら中国の便当が語源で日本に伝わり弁当に変化したらしいということがインターネットに載っていた。これをもっと詳しく解説するには「コピペ」をしてしまえば楽なのだという。「コピペ」とは「コピーアンドペースト」の略で日本語に直訳すると「複写と貼り付け」、昔からの言葉でいうと「切り張り」のことだ。新聞や雑誌を使う「切り張り」には鋏と糊が必要だが「コピペ」にはそんな物は要らない。パソコンさえあれば途中の文章に追加や削除をして簡単に完成させられる。論文を書くにはもってこいなのだ。極端にいえば「コピペ」アンド「コピペ」アンド「コピペ」・・・・とつなげていけば一つの論文が出来そうである。「コピペ」のところを略さずに書くと、コピーアンドペーストアンドコピーアンドペーストアンドコピーアンドペースト・・・・となり訳が解らなくなってしまう?…書いてる私も訳が解らくなってきた。読んでいる人は尚更でしょう。
 ところでコピペを含む論文で博士号を取得してしまった方は、それが良くないこととは思ってなかったのかも知れない。他人の論文や資料を引用した場合はその旨を論文の途中か最後に記載するのは私は常識と考えていたのだが、一流有名大学出のこの方は「だって教えてもらったことないもん」と思っているのかも知れない。大学教授もそんなことは当然知っていると思っていたので教えるなんて思いもよらなかったに違いない。そこへいくと一流とはいえない私の出身大学では論文の書き方まで教えてくれたような気がする(遠い記憶なのでハッキリしませんが…)。実にレベルの低い話になってしまいましたが有名一流大学より、それ程でもない大学の方が良い面もあるんだなあと私は勝手に考えている今日この頃なのであります。
 この文章、断りなくコピペしないでくださいネ。               

                                                                                                                                       古好亭志んーこと 太田 アキラ