サラ文・展望台(2015年5月)

   

 ぶらり歩く事が大好きで数年前に「近藤勇」の最後の忌地、板橋を散歩していて駅から10分程、商店街を歩いてみました。途中「旧中山道」の立札を見つけたので その方向を目指し、少しばかりスゲ笠をかぶった旅人気分に浸って、、、、、。かつて某局の女子アナウンサーが「いちにち なかやまみち」と読んだことを思い出しながら、昔ながらの店を覗き、あれこれ ひやかすのです。シャッターの閉まった店も、ところどころに見かけ、昔ながらの豆腐屋さんもありました。其処はマッキンリーで行方不明になった登山家、植村直巳さんの奥さまの実家と聞きました。昔は宿場町であったために遊郭もあり郷里に帰れないまま亡くなった遊女のお墓がある、ちょっと横に入った静かな文殊院に寄りました。(胸が詰まりましたねぇ)
程なくして板橋の名の由来にもなったらしいコンクリート造りの橋を渡って行くと角地に「縁切り榎」というミニ神社のような所がありました。其処には色んな絵馬が下がり、上司との人間関係を断ち切りたいとか、夫を奪われた妻が愛人に対して恨み、つらみを書いて夫を返して!!とせつないもの等々。(知りたいでしょうけど具体的な内容はちょっと、、、、( ;∀;))
 そして、幕末、公武合体の為に皇女和宮が京都から降嫁するさい、この中仙道を通るのに縁起でもないということで、この榎に菰を被せて隠したという話も伝わってるらしい。しかしながら、いつの世も人間関係の煩わしさもあったが、病気とも縁を切りたいというのもかなりありました。何度も失敗したという禁酒のお願いがありきっと、御利益(?)があるのでしょう。えっ?この絵馬は何処で買えるのかって?近くのお蕎麦屋さんで千円で売ってるとか(私は買わなかったので本当かどうか分かりませんが¨) 

                                                                                                                                   中村 誠子