サラ文・展望台(2016年7月)

69次中山道(姫街道)歩き

 2014年炎天下の8月7日から行きつ戻りつで歩き始めた中山道も先月で13回目6割がた制覇し、45次中津川宿まで歩きました。日本橋から京都までの全行程533kmの内335km、約72万歩です。季節のよい秋は残念ながら習い事のおさらい会があり、冬は山道が多いため動けず、はたまた同行者との日程調整が上手く行かずなかなか思うようには進みませんが、地図の読めない弥次喜多道中ただただ歩くだけなのにとにかく面白いです。軽井沢宿から先は宿泊しての歩きとなりました。

初回の日本橋から蕨宿までの歩きは途中戸田橋を渡る時に熱中症で倒れる寸前を経験した衝撃とスポーツドリンク飲用での回復、7時間も歩いたのに帰りの電車所要時間はたったの30分弱、文明の利器に感服でした。

中山道にある八つの峠の中で一番難所の和田峠では宿から迎えが来るというので期待していたら、とんでもないスキー場まで連れていかれました。ガイドブックに登録されていた宿のオーナーの親戚で変更はわかっていたのですがびっくりでした。そして峠を下り下諏訪宿までの道の長かったこと。

塩尻峠越えの時には少しトラブルが有り、塩尻宿到着が遅れたお蔭で阿禮神社祭の武者行列に遭遇することができました。街道を半分過ぎた木曽福島から帰る時は、それまでお天気に恵まれ意気揚々と歩き電車に乗って虹を見て感激していたら5分もしないうちに土砂降りの雨となり雹まで降って我々の幸運に感謝でした。

前回は4月、雨に降られてしまいましたが福島から中津川宿の桜並木・桃・山吹等々花街道歩きとなりました。妻籠・馬籠宿では日本人がほとんど居ず、欧州(茶屋主人の弁)からの観光客が多いのには時代の流れを感じました。

10年前歩いた人達と、今の私たち、そして10年後の人達では見る景色が違うことを思い知らされながら、次回は中津川から太田宿までの予定、細久手宿での安政6年築旅篭に宿泊できるのを楽しみに出かけてきます。健康第一!


佐々木 庸子