あっと驚く インド数学について勉強しよう。

 

はじめに、足し算、引き算

 

 

 

はじめに

 インド人は、日本人が小学校で学ぶ算数とはまったく異なる方法で計算をしています。

インド人が数学に強い本当の理由は、決して暗算が得意で計算が速いからではありません。

柔軟な発想で様々な難問に取り組んでいるからこそ、数学に強くなり、ひいては誰も考え付かなかった新しい発想法が生まれています。

 

 たとえば、13x14は、インドでは、13+4を計算をして17をだし10の位とします。

つぎに3x4=12を1の位とします。答えは、170+12=182

いままで習ったことのない計算方法ですネ。

 これから、色んな計算手順を紹介していきますが、インド人はそれらを丸暗記しているのではありません。 小さい時から、数に関する感覚を徹底的に磨かかれ、ごく自然に「これは こうすればもっと手数が少なく計算できる」ということが自然にわかるのです。

 

 e-learning演習ではとくに掛け算割り算を取り上げていますが、足し算、引き算については
このページで紹介しましょう。

 たとえば、7+9+3+6+4+1=は

 日本の小学校風ですと、7+9=16 16+3=19 19+6=25・・・・というように順にやっていきますが、インド数学風ではこう教えます。

「足して10になる組み合わせを探せ」と。

7+3=10、9+1=10 6+4=10 答えは30です。


 

 2x7x5x3=は

 日本の小学校風ですと・・・2x7=14 14x5=70・・・・というように順にやっていきますが、インド数学風ではこう教えます。

 「掛けて10になる組み合わせを探せ」と。
2x5=10ですので、ここでは7x3だけをすればいいのです。21に10をかけて210が答えです。

 

 

 

 インドの算数の授業は、計算のしかたを教えるのではなく、
下記のような「数の積み木」で遊び
考える時間がたっぷりとられています。

 

pyramid

 

 

 

 

 引き算については以下に「引きやすい方から引く」というわがままな引き算を紹介しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

インド数学の奥義・・・面倒な計算をしない。

ヴェーダ数学(Vedic Mathematics)の基本スートラ(公理・定理)

現在のインド数学の源流である、ヴェーダ数学は未だにすべてが明らかになっていません。

20世紀の初頭にティールタジによって再発見されるまで、忘れ去られていた学問分野だったのです。

1.

ひとつ増やして掛けてみよ
By one more than the one before

2.

すべては9からとりのぞき、最後は10からとりのぞけ(引き算などで有効)
All from 9 and the last from 10
3. 最初は縦に、次に斜めに考えよ(掛け算のクロス方などに使われています)
Vertically and Croswise
4. 変形してからあてはめよ(計算を簡単にします)
Transpose and apply
5. 人生のサムカーヤに変化がなければ、それは無
If the Samuccaya is the same it is zero
6. 一方が1になれば、もう一方はゼロ
If one is in ratio the other is zero
7. 足すことと取り除くことを考えよ
By addition and by subtraction
8. 無限と有限を考えよ
By the completion or non completion
9. 計算は小分けにして積み上げよ
Differential Calculus
10. 不足分はあとで戻せ
By the deficiency
11. 特殊な方法を試したら、一般的な方法を試してみよ
Specific and general
12. 余りは一の位の数で処理せよ
The remainders by the last digit
13. 極限は、準極限の2倍になる
The ultimate and twice the penultimate
14. 前の数より1つ少なく、1つ減らしてかけてみよ
By One Less than the One Before
15.
足し合わせていけば、答えは見つかる
The product of the sum
16. 全ての数をかけよ
All the multipliers

 

さあ、それでは実際の掛け算、割り算に挑戦しましょう。