★俳優座劇場で「タルチュフ」を観た。
勤務先で労演(東京勤労者演劇協議会)に加入しており、回覧に記入するだけで切符を入手できるので、毎月気楽にお芝居を観ている。
新劇が多いが、ミュージカルや歌舞伎も時折取り上げられ、三つの演目の中から一つを選んで鑑賞するのだが、私の場合演目より日程を優先し、大きな劇場は避けて選ぶようにしている。
★モリエール作の「タルチュフ」は、無一文の浮浪者だったタルチュフが裕福で信心深い家にころがりこみ、神に仕える姿を装い、主人の寵愛を得て、その信頼を良いことに妻を口説き、娘と結婚し、全財産を手にしようとするが、最後にその正体が暴露され目論みは失敗する、という勧善懲悪のお話だが、喜劇の手法で描かれている。
主演の中野誠也はじめ小笠原良知、川口敦子、阿部百合子など芸達者が揃っていたこともあるが、ちょくちょく大きな笑い声が沸き起こる。
見回すと、ほぼ空席のない客席には俳優を目指している人たちか、若い女性が多い。
ここでも女性は元気がいい。
★タルチュフと言う“悪人”も完璧に“善人”を演じているのだから“善人”とはどういうものか分かっている訳だし、本性を暴くためとはいえ自分への想いを利用して誘惑をする貞淑な妻も、やっていることは“悪人”と同じようなものだ。
何か事件があると、あんなに礼儀正しくて真面目そうな人がなぜ・・・と言われたりするが、見た目と行為が異なるのは昔も今も良くあることなのか。
フランス語で「タルチュフ」とは偽善者を意味する普通名詞として日常的に使われている、という雑学を得た。
★劇場入口で毎月機関紙「ろうえん」が配られる。
お芝居の解説などの最後のページは事務局からの連絡面になっており、そこに「会員数の動き」というのが載っている。
10年くらい前はたしか会員数700名くらいだったと思うが、今は600を目指しており、それが500に届かない厳しい状況ということだ。
サラ文においても、前年度末170名近かった会員数が現在約150名。
会員数確保の問題に深い共感を覚える。
・・・・・副代表幹事 中島 邦子

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