サラ文・展望台(2004年02月)
鍋の美味しい季節です。水炊き鍋、ちゃんこ鍋、しゃぶしゃぶ、すき焼き、魚すき、かに鍋、土手鍋、きりたんぽ鍋、石狩鍋、などなど。
どれも「ふーふー」言いながら食べるこの季節にはピッタリの料理ですね。あなたは鍋というと何を思い食べたくなりますかな。
いろいろある鍋類達の中で1つだけ違った鍋があります。先の鍋たちは主役と脇役が必ず入っていますね。牛・豚・鶏・魚類は主役になり、野菜、きのこ、白滝、くずきり、豆腐などは脇役で主役を引きたてていますね。しかし、この鍋だけは、全員が主役なのです。30種類以上もある具が全員主役で脇役はありません。そしてどれもこれも生まれたままのスタイルで、個性的に自己主張し、決して他人に迷惑をかけず、同じ鍋の中で一緒にお風呂に入っているような、ほんわかでそしてとても美味しく大衆的なすぐれ鍋。何でしょうか。
正解は「おでん鍋」です。ちくわ、こんにゃく、玉子、がんもどき、昆布、すじ、厚揚げ、じゃがいも、サトイモ、ハンペン、イカ巻き、などなど。
その姿、その生き方、その生き様を十分に出して、気に入った方にだけに味わってもらうという「おでん」何と素晴らしい鍋でしょうか。そして他の鍋とまた違うのが仕上げが無いということ。他の鍋はうどんを入れたり、おじやにしたりしますがおでんはそのようなことはしません。
個性派、特技、自分だけの味、オンリーワンの世界。そうです、サラ文ととても良く似ていますね。
サラ文を人に紹介をするのは簡単なようでなかなか難しい。説明するのだがイメージが湧かないらしく「ふーん」で終わってしまう事がしばしば。
「サラ文鍋」は150の具が個性的に活躍している。
もっともっと具を増やしたいな。
姉妹都市というのがあるが「おでん」と「サラ文」姉妹契約を結べないだろうか。・・・小林雅一

   


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