サラ文・展望台(2004年10月)
  最近、少しずつ「物づくり」、「手作り」というものが見直されて来ているようです。
 高度成長期に経済性を優先した結果、手間暇をかけて物を作るということが忘れ去られてしまいました。しかし、バブル経済が破綻し、経済成長が停滞してみると、改めて、「物づくり」や「手作り」の良さに気づく余裕が出てきたのかもしれませんね。
 あまりにも科学が発達し、世の中が便利になり、すべてがデジタル化されたIT社会になると、人々は逆のものを求めたくなるのかもしれません。昭和三十年代のものが若者の間で人気となっているのもそのあらわれでしょうか。
 確かに、昭和三十年代といえば、物質的にはまだまだ貧しかったけれども、何となく、ゆったりとして、「手作り」の暖かさと人間味のある、精神的に豊かな時代だったように思えます。現代の若者たちは、そのような「手作り」の良さを敏感に感じ取っているのかもしれませんね。急速に発達する現代社会においては、老いも若きも、人間味のある暖かさ、や
さしさを求めているようです。
 9月のサラ文交歓会では、大パフォ−マンス大会を行いました。おかげさまで、好評だったようです。
多種多彩な出演者に加え、その舞台を支えたスタッフが作り上げた、まさに、「手作り」の舞台でした。
 改めて、サラ文というのは、「物づくり」、「手作り」を大切にする会だということ、人と人との関係を大切にしている集団であると感じました。
 サラ文は、デジタル化、IT化の進む世の中においては、時代に逆行しているかのように見えますが、実は、今、一番時代を先取りした会かもしれません。
今後のサラ文に期待したいものです。

            副代表幹事 河東 みどり   

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