サラ文・展望台(2004年11月)
 「今、大きな変革期だ」と言われている。そのとおりだと思う。ほら、UFJ銀行が身売りをするかと思えば、あのダイエーが産業再生機構に行く。郵便局だってどうなるものやら。----なにっ。ライブドアが100億円稼いでいる!
 しかし、有史以来人類の歴史の中で変革期で無い時代など無かったといってよい。天下泰平の江戸時代でも、米の経済から金の経済への変革があり、好景気と不景気が繰り返されている。成り上がる町人がいるかと思えば身上を潰す武士、跳散する百姓もいた。
 世界史を見ればもっと凄い。20世紀だけでも、世界大戦と大量殺戮、植民地崩壊と民族自決、帝政崩壊と共産主義革命。経済では1930年代の世界大恐慌、大衆消費社会の出現等々。
 どうも、人の、あえて言えば大衆の、気持ちにそぐわない仕組は早晩崩壊するようだ。共産主義国家はその典型でしょう。異端を許さず、権力者だけが正義といった社会。古くはフィレンツェのサボナローラの改革やイギリスのクロムウエルの革命しかり。もうすぐ北朝鮮が----。
 企業社会においても同じだと思う。人の気持ちを捉えた組織だけが伸びていることは歴史が証明している。そこに「サラ文」の存在理由があるのではないだろうか。秋の夜長に「サラ文」てこの時代にどんな意味があるのかななどと考えてみたのですが。しかし、人の気持ちにそぐわなければ無用の長物。自分たちだけ満足していては早晩崩壊?皆さんはどう思われますか。

 『何事も 思い通らぬ浮世とて サラ文ありて 元気モリモリ』

            会長 藤井 忠生   

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