サラ文・展望台(2005年08月)
最近、高齢者のみの世帯が増えているとのこと。
中でも、高齢者の一人暮らしはかなり多く、それに伴い、食事の面でも高齢者のカロリー不足が社会問題となってきているようである。
先日、「百歳バンザイ」というテレビ番組を見た。
60歳のとき、夫を亡くし、以来40年間一人暮らしをしている方を取り上げていた。

この方は、人に薦められて、お地蔵さんの「よだれかけ」をつくる事により、生き生きと暮らしているのである。
「よだれかけ」のおかげで、仲間が増え、友達が出来たとの事である。その友達が(やはり一人暮らしであるが)、時々、お昼を持ち寄り、楽しそうにお喋りをしている様子は、とてもほほえましく良いものであった。
サラ文にも、現在一人暮らしの女性が結構いるようであるが、女性に限らず、一人暮らしは深刻な問題である。
今後、サラ文会員も、日本の高齢化社会に比例して、高齢者が多くなるのは目に見えている。
江戸時代には、「長屋」というものがあり、そこには大家がいて、長屋の住人の相談相手になったり、面倒を見ていたようである。(落語からの知識にすぎないが)
又、長屋の住人は、それぞれの生活を守りながらも、何かあれば、お互いに助け合うことが出来るような、人と人との温かい「きづな」が出来ていたようである。
サラ文は、色々な趣味を持った人たちの会であるが、その趣味を通して、会員の人々が集い、仲間を増やして行くことの出来る楽しい会である。
一人暮らしの会員にとっても、「長屋」の機能をもっともっと生かして行ける様になれば、これから来るであろう高齢化社会において、なくてはならない会になって行くような気がする。

           副代表幹事 河東 みどり

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