サラ文・展望台(2005年11月)

最近の都心を歩くと高層ビルがニョキニョキと現れ始めた。
あれっ!前は何があった所かとあたりを見回すと空の面積が急激に少なくなっているのに気がついた。行く方向に暗雲があるこれは夕立かとか、これでは自分なりのお天気予報も難しい。
でも雨になれば地下へもぐればいいし、なんて便利と思ってみたり。
ところがひと事ではなくなった。
私の今住んでいる町にも出来たんです47階建の高層ビルが。
歩きなれた道の視界の先の最上階にはヘリポートらしきものがせり出し、夜になるとライトの色が徐々に変化して、その上に満月が輝いたりしているとこちらの気持ちもいろいろ変化して複雑な気持ちにさせられている。
このビルはUR都市機構(旧住宅公団)の賃貸住宅だそうで、若いカップルの見学が多いようだ。
散歩がてらにもっと近くまでと足をのばして見ると、またまた面白い光景にぶつかった。
ビルの広場の一角に木の香も新しく白木の神社が建っていた。
鳥居もあり小さいけど立派な建築で、氏子さんはこのビルの住人?
初詣もここで出来るかな?とか興味津々。
さらに隣には全部、陶器で出来た珍しいお社もありこれは由緒のあるものと感じさせられる。
もともとこの地にあったようで、案内によると「埴安大神」を祭った神社とある。
そういえば毎年8月上旬の水天宮通りには瀬戸物市が開かれ、大勢の人で賑わっている。
私はそんな前からの住人ではないが、お祭りにも気さくに声をかけてきて参加させてもらったり、この町の伝統やたたずまいが好きで何とか街の歴史や雰囲気を残してほしいと願っているので、地元のお年寄りの方々や新住民や子供達が積極的にお祭りにかかわるようになればこの地域の見事なアンバランスさも悪くはないと思っている。
尚、この地域の景観に興味をもたれた方は地下鉄半蔵門線「水天宮」で下車して一番高いビルめざして徒歩5〜6分です。
            

サラ文 幹事 品川慶子

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