サラ文・展望台(2010年3月)

 トヨタ自動車が大規模なリコール(欠陥商品を製造者が公表し、同種の製品全部を回収もしくは無料修理する)を余儀なくされた。他の製造業でも、時折起きている。トヨタも、設計段階で検証し、試作段階でテストしているはずなのだが、検出できなかったのか。今回さらに事を大きくしたのが、事実を隠す、または、矮小化しようとしたことで、信用がますます落ちた。

  横綱朝青龍が引退を余儀なくされた。これまでも土俵内外で行動が批判されていたが、今回の傷害事件(全容に腑に落ちない、不自然さも感じられるが…)で一段と信用を落としたのが、被害者は関係者(マネージャー)だと言って嘘をついたことである。朝青龍の報告をそのまま鵜呑みにして、相撲協会も批判されている。

 昨秋の政府による「事業仕分け」では、税金の不可解な使途が幾つも指摘されていた。最近話題にならないが、以前は「偽装請負」が新聞紙上を賑わしていた。
「一流」といわれる団体や個人は、そのようなことをしないから世間から信用されている。冷静に考えれば、長期的にどちらが得か、「一流」の人なら判断できるはずなのに、そうでないことが起きている。目先の利害が判断を狂わせた理由なのだろうか。

趣味の世界では、人を動かすのは利害ではなく、個人の興味・表現欲・実現欲である。思っていること、考えていることを、隠すことなくそのまま表現・表明するので、その人の個性がはっきり解かり、お互いに心置きなく、安心してつき合える。年齢や性別も関係なく、サラ文では技量も関係ないし、単一趣味サークルと違って、多彩な人達がいる。サラ文というインフラを活用して、趣味活動や趣味の人脈を広げるだけでなく、楽しい、充実した人生を全うすることを目指したい。

         

 東山 道之

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