サラ文・展望台(2010年5月)

 早いものでもう展望台原稿の順番が廻ってきました。
最近はブログとかツイッターとか耳慣れない用語が、日常的になってきているようですが、私の場合、年に一度の原稿なのに結構悩んでます。とはいえ、まだご近所の街歩きは、気にいっている場所もあり紹介してみます。明治座から浜町公園をとおりその先にアイリス(株)のビルがあります。そこの4階にある「ボタン博物館」が一番のオススメです。見学には予約と入館料(300円)が必要ですが、ヨーロッパ各国の年代物の貴重なボタンや軍服の階級毎の品々に歴史を感じます。又目を上げると広い窓から隅田川が見渡せるビュースポットでもあります。この界隈は中小の会社や問屋が多いのですが、昨今は閉店してしまったビルやお店も見られ残念です。でも何と、古めかしいビルが突如アートギャラリーになっていたり、おしゃれなティールームになっていたりで驚かされる事もあります。

清洲橋通りを浅草橋方面に足を向けると、両側はもう衣料品の問屋街。平日は社用車の出入りも多く活気があり散歩には向いてないのですが、お店によってはバーゲンがあったり素人にも売ってくれたり、ハイセンスとはいかないまでも庶民の流行はここから、かなんて思ってしまいます。ビル全部が服飾・手芸用品のみの売り場だったり、講習会があったりで興味のある方には楽しいエリアのようです。

最近気がついた事ですが、この周辺の大きな通りに「江戸バス」という名称の赤いミニバスが走り始めました。料金は100円で中央区の観光スポットを主にめぐるので時間のない方には良いのですが、渋滞の激しいこの地区早いのはどっち?なんて思っています。興味の趣くままに、新名所や高層マンション群の佃島にこのバスを利用して行ってみましたが、やはりてくてく歩きでお江戸の名ごりを訪ねる方に、つい足が向いてしまいます。

これって新しい現象になじめない加齢現象でしようか。 

  品川 慶子

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