サラ文・展望台(2008年4月)

   

 「なかの区報」3月5日号に、田中大輔区長 が東京マラソンを完走して、感想文を載せてい る。その最後の部分に、「練習や当日までの健 康管理など、フルマラソを走るまでのプロセ スはそれなりに大変です。しかし、それによっ て、仕事に追われながらも、生活を自己管理で きたのは大きな効用でした。」と述べている。
このことは、マラソンに限らず、あらゆる趣味 や文化活動にも言えることであろう。  サラ文が発足した頃は、まだバブルの余韻が 残っていて、仕事一筋よりも仕事の合間に趣味 など仕事と達うことをして、仕事とは別の感性 やノウハウを身に付けることがもてはやされ た。その後バブル崩壊の後遺症が強く表面化 し、サラリーマンは趣味などやってはいけない 風潮になった。実際、今の若いサラリーマンは 趣味などに時開か避けない状況にある。  趣味や文化活動をすることは、気分転換を超 えて、人間らしく生きている証しであり、それ らを通じて学ぶことはまことに多い。どうやっ て時間を作り出すか、1日24時間という限ら れた資源を何にどの程度注ぐか、これは即ち、 自分の人生において何がどの程度の価値を持 っているのか、を判断することである。趣味な どの達成という夢があれば、最善の価値判断を めざし、自己管理もできる。この判断力や自己管理術は、そのまま仕事にも活かせるであろ う。また、仕事と無関係の多様な人たちと交流 して、さまざまな見方・考え方に触れることは、 人間性の幅を広げ、仕事にも活きるはずであ る。
 忙しい時ほど、仙人になったつもりで、自分 の日常を雲の上から見つめ直してみたらどうであろうか。

        

  

                                                                                                                                                                    東山道之

 

 

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