サラ文・展望台（2011年8月）

　サッカー女子ワールドカップでの「なでしこジャパン」の優勝快挙。アメリカに勝っても負けてもメダル獲得、でもひょっとしたら勝てるかも？その瞬間をみてみたいと期待しながらａｍ３時半に目覚まし時計をかけて観戦した人は私だけではなかったようです。その活躍ぶりは日本だけでなく世界中の人々に感動をあたえてくれました。そしてその偉業を果たした選手の多くはプロ選手ではなく、ただただサッカーが好きでやりたくて仕事やアルバイトをしつつサッカーに取り組んでいるとのこと。さわやかな印象を受けるのもそんなところから来ているのかもしれません。

佐々木則夫監督の言葉にも熱いものを感じます。「技術や知識ではなく、勝ちたいという決意が本物かどうかで選手の成長がきまる」　選手たちの持ち味を生かし、心をひとつにしてチームワークを大切に優勝へと進ませた「なでしこスタイル」の根源だそうです。優勝の喜びだけではなく「最後まであきらめない」等等色々なことを学ばせてもらったワールドカップの試合でした。

私たち一般人？に対して、佐々木監督の言葉を少し変えて置き換えてみると「慣習と知識にとらわれることなく、どういう人生を歩んで行きたいのか、切に望んでいるのか」問われているような気もしました。

今年３月１１日の東北関東大震災そして福島の原発事故以来、世の中は大きく変わってきています。被災された方々のことを思うと心が痛みます。非力な私にはささやかな募金をしたり、災害前の普通の生活をするしか支援する方法がありません。災害は災害としてしっかり受け止め、またそれに押しつぶされること無く自分らしく生活をしていきたいものです。サラ文の皆さんとの関わりの中で人生が広がると良いなと思っています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　                                                     　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　佐々木庸子