2月22日に第1回海部川マラソンに参加しました。主催の海陽町は、徳島県の太平洋岸で高知県との境にある人口1万1千人ほどの町です。一応徳島市から鉄道はありますが、海部駅は上下線ともほぼ1時間に1本、途中は特急もありますが、全部鈍行なら片道3時間、車でも2時間、「僻地に来たな」という感じでした。時々お遍路さんが歩いていましたが、この辺りは次の寺までの距離が遠い。私は23番と24番をお参りしましたが、50km離れています。
マラソンコースに沿って、どこに行っても大勢の人が応援していました。この町にこんなに人が住んでいたのかと驚くほどで、数か所では小学生が大勢まとまっていました。後で聞いた話ですが、小学校は授業の一環として全員が沿道で声援したとのことでした。大会前日の開会式では阿波踊りが披露されました。伝統的に3つの「連(阿波踊りのグループ)」があり、合同で踊るのはこれが初めてだったそうです。最初に各連の代表2人による演技があり、その後は大勢が出演しましたが、ヨチヨチ歩きの幼児まで参加していました。
昨春に徳島マラソンを走った時には、幼稚園児が阿波踊りの「正装」をして応援していました。2年前に沖縄マラソンを走った時には、雨の中を小さなテントの下で、小学校低学年の女児が数人で三線(俗に言う蛇味線)を弾きながら、沖縄の民謡を歌っていました。有名な菊人形展を見に二本松市(福島県)に行ったことがあります。1本の菊から1000を超す花が咲いていました。個々の花を支えるために針金を巡らせるだけでも大変な労力が要るだろうなぁと思いました。他にもいろいろ見事な菊がたくさんありましたが、小学生や中学生の部などもあり、あの技術は子供の頃から仕込んでいるのだろうと感心しました。
サラ文会員は趣味・特技をお持ちで、その分野は実に多様で、中には世の中で希少価値と目される方もいます。子供達に伝えたり普及させたりできたら素晴らしいだろうなぁと思います。
東山道之
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