梅雨明けが待ち遠しい時節です。この時季、私は
一日4〜5回、風呂あるいはシャワーを浴び、常に着替えと入浴セットを持ち歩いています。
夕方の飲み会等の前に30分程度余裕が有る時は、予めインターネットで銭湯の場所を調べておいて、入浴し汗を流してサッパリしてからビールを飲むのが蒸暑い季節のせめてもの救いです。
ところで公衆浴場の歴史をたどりますと、奈良時代の光明皇后による立願施浴が起源とされています。その時代から共同入浴という入浴文化を私達は持つことができるようになりました。
「銭湯」と呼ばれるようになったのは、江戸時代からです。身分の上下のない文字通り裸の付き合い
ができる庶民の憩いの場、情報交換の場として発展しました。落語でも有名ですね。式亭三馬の「浮世風呂」に当時の様子をよく伝えています。
銭湯が男女別になったのは、寛政3年(1791)
に「男女入込禁止令」や天保の改革によって混浴が
禁止されてからです。
戦後の高度経済成長期以降、風呂付住宅が一般的になったことや、平成に入って「スーパー銭湯」
が次々開業し、銭湯は利用度、軒数共に減らしております。各銭湯ではサウナやジェットバス等施設を充実したり、落語やマジック、コンサートなどのイベントを開催したり、一方浴場組合では機関誌の発行、「銭湯お遍路」等を行って頑張っております。
この6月1日から各浴場組合の協力で、「銭湯検定」が実施されることとなりました(ご興味のある方は、http:// 1010.or.jp/kentei/ )
?私は銭湯を一つの文化と捉えて、サラ文でも、様々
なイベントを企画したいと思っております。
早速、銭湯めぐり第一回をこの7月9日から始めます(通信本号参照)。どうぞよろしくお願いいたします。
野崎 肇
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